植物とかになりたい

ゲームのレビューとか攻略について書きます

Tooth and Tail

前から気になってて、旧正月セールの数合わせで買った。 78%OFFで435円。

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システム

ドット絵風の10分でできる超シンプルなRTS。 開発中で不完全だが日本語化MODもある。

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AoEなどと違い、プレーヤーは神の視点で指示を出すのではなく、指揮官を操作して設備の設置や進軍などを行う。 資源は食糧のみであり、兵士の巣, 兵器, 畑, 製粉所 といった全ての設備はこれを消費して設置する。 食糧は、拠点である製粉所のまわりに畑を設置すると自動で生産され、資源採取に市民を割り当てるなどの概念はない。 兵士の生産もある程度は自動であり、食糧がある限り各兵士の巣の上限まで兵士が 生産, 補充 される。 設備は売却が可能であり、これで食糧不足や兵士の生産を調整する。 兵士と兵器は合わせて20種類あり、性能も様々だが6種類までしか持ち込めない。

進軍や攻撃は、指揮官の近くに兵士を招集し、指揮官の位置に攻撃を仕掛けるという形で行う。 兵士の種類ごとに攻撃対象を変えたりはできるが、小隊を編成して別方面に向かわせたりということはできない。 指揮官は戦闘の最前線に身を置くことになるが、体力が高く自動回復もあるため十分に耐える。 なお指揮官自身に攻撃力はなく、死んでもすぐリスポーンする。 また指揮官のみ「穴を掘る」とすぐ自拠点に戻れ、進軍中に攻められても防衛指示を出したりできる。

敵の製粉所を全て破壊すれば勝利。 設備, 兵士 のアップグレードやテクノロジーの解放はないため、防衛, 妨害 をしつつ食糧を増産して高コストな兵士を供給するのが基本となる。 マップはランダム生成だが、オプションやシード値による指定も可能。 オンラインとローカル両方で4人までのマルチプレイが可能で、パスワード付きの部屋を建てればフレンドとオンラインで対戦できる。 一人でもストーリーモードやCPUとの対戦で同じように遊べる。 戦闘後には食糧と兵士の増減がグラフで確認でき、リプレイを保存して自分で研究できる。

プレイスタイル

ストーリーモードを途中までやって基本操作を把握してから、オフラインモードでCPUと50回ほど対戦した。 ストーリーモードは使える設備や勝利条件に制約があったりしてやや難しいが、最初のほうは操作説明から始まる丁寧なチュートリアルになっているのでやっておくといいと思う。 CPUとの対戦は1vs1で、難易度「簡単」と「普通」で遊んだ。

序盤の動き

何度かやって「簡単」のCPUにそこそこ勝てるようになってきたので動きを書いておく。 リス, トカゲ, ハト, カメレオン, フクロウ, マシンガン を使う。 フクロウは暫定的に使っているだけなので、ヘビに変えてもいいかもしれない。 各ユニットの性能や戦法については このwiki によくまとまっている。

まずスタートしたら畑を1つ作って、敵の製粉所がどこにあるかマップを探索する。 敵の製粉所を見つけたら、ヒットアンドアウェイで食糧の生産を妨害する。 食糧が140くらいになったら穴を掘って戻り、トカゲを2つ生産して新しい製粉所を建てる。 このゲームの畑には寿命があり、時間経過で勝手に壊れてしまうため次の製粉所を確保しておくのは重要。 複数の製粉所があればそれだけ敗北のリスクが下がるし、自陣も広がり兵士の体力を回復させやすくなる。 最初の探索で敵の製粉所を見つけていれば再度妨害を、見つけていなければ頑張って探す。 このとき、敵陣までどこを通るのが安全かつ最短かを確認できるとよい。 妨害中に敵の建築中の設備を見つけたら、トカゲを呼んで壊す。 トカゲは速いが、最低でも3, 4匹いないとすぐに溶けてしまう。 兵士は食糧を消費して自動で補充されるため、基本的にユニットは死なせないほうが食糧が減りにくいが、序盤の妨害は戦況を大きく変えうるので大胆に攻める。 トカゲを8匹くらい消費したら穴を掘って戻り、畑を増やしてマシンガンを設置する。 マシンガンは、敵陣方向の道が狭くなっている場所が撃て、自陣の製粉所付近もカバーできる位置に置くとよい。 トカゲや後のユニットの生存能力をあげるため、ハトも1つ作っておく。 まとまった兵士ができるまで敵陣を探索し、敵兵士を突破できそうならそのまま招集を、無理そうなら穴を掘って拠点に戻る。 攻めるにしても守るにしても、自陣近くで戦闘してマシンガンや回復をうまく利用するのが肝。 このあたりからはリスx2やカメレオンx1も生産し、防衛できそうなら3つめの製粉所とマシンガンx1を建てる。 攻められそうなときに攻めて分が悪くなったらすぐ撤退し、体制を整えている間に敵が来るので自陣で迎え撃ち、敵が薄くなったところでまた攻めるというのを繰り返せばそこそこ勝てる。 敵が大量のカエルやヘビを出してくるとかなり厳しいので、6~8分あたりで勝つつもりで動くのが重要。

良い

シンプルなシステムでありながら、RTSの「どのユニットでどう攻めるのか」研究する要素と、「今何をするのが最適なのか」瞬時に判断する要素がうまく濃縮されている。 1戦が3~12分ほどなため繰り返しプレイしやすく、この短さが無駄な動きが一切できないという緊張感につながっており、やりごたえがある。

操作が簡単で、ゲームパッドでも快適にプレイできる。 1戦の短さと親しみやすい獣人たちのドット絵も相まって、他のRTSにはない気軽さがあると思う。 低スペックなPCでも動作するし、UIもシンプルなので人に送るのにもよさそう。

悪い

ユニットそれぞれにかなり癖があり、相性が悪いとそれだけで負けることもある。 これ自体はこのゲームをおもしろくしている要素でもあり良いが、ユニットの能力についてはもう少し説明が欲しいと思った。

またオンラインにあまり人がいなかった。 これは地域設定で「アジア」を選んでいるのがよくないのかもしれない。

総評

カジュアルだが本格的で、CPUとの対戦ですら無限に遊べる。